大きな蜂のブーンという大きい羽音が聞こえたら、とにかく恐怖に身をかがめるか、逃げ出すかのどちらかの行動をとるのが普通でしょう。
蜂の大きさや、体の形をキチンと確認する余裕なんてないのかもしれません。
刺されるかもしれない恐怖が先にたってしまい、それがクマバチなのかスズメバチなのかアシナガバチのかも確認もままならないのが現実かもしれません。
しかし、この3匹が近づいてきて自ら攻撃を仕掛けてくる蜂は、驚いた事に、スズメバチだけなのです。
いかつい顔のアシナガバチも、大型な黒の物体のクマバチも、実は温厚な性格で、こちら側の過失がない限り攻撃はしてこないとは想像が出来きるはずがありません。
特にクマバチはその大きさと羽音の大きさから恐れられ、攻撃をしてきたと勘違いをしてしまいがちです。
これから、クマバチにおける数々の誤解を少しずつ解いていきましょう。
まずはクマバチの名前の由来からご説明いたします。
クマバチの名前の由来は?
哺乳類のあの熊のような、大きく、強いもののイメージから、「熊蜂」の名は付けられました。
クマバチは大きさは約2cmで、丸くコロッとしていて、頭の部分に黄色いアクセントがあります。
そして、全身をやわらかい毛で覆われています。
他の蜂たちは、ほとんど無毛か、少ししか毛がないので、外見上は実は、そんなに凝視しなくても一発でわかります。
その姿はまさに熊のようです。
クマバチの英語の発音は?
クマバチを英語で言うと「carpenter bee」(カーペンター ビー)といいます。
直訳すると、「大工さんバチ」です。
Beeという単語はミツバチの仲間だという事を示しています。
スズメバチは「hornet(ホーネット)」ととか「yellow jacket(イエロー ジャケット)と呼ばれていますし、アシナガバチは「paper wasp(ペーパー ワプス)」と呼ばれることから、クマバチだけがミツバチの仲間であり、攻撃性が少ない事を裏付けえています。
ちなみに、クラシックの名曲「熊蜂の飛行」は、熊蜂特有の羽音を模した面白い曲ですが、ここでの熊蜂は「bumblebee」とされ、クマバチのことではなく、マルナバチの事です。
とにかく、クマバチが大工とされた理由は、クマバチの巣が木造なので、木で家を作る大工さんと命名されました。
まとめ
もし、あなたの耳元で突然蜂の羽音が聞こえたらその蜂はどのような形をしているかをキチンと確認しなければなりません。
スズメバチなのか、アシナガバチなのか、冷静に見なければなりません。
もし、そのかたちが黒くて丸い毛で覆われている蜂だとしたら、それはクマバチなのです。
恐怖を感じるのは当たり前ですが、自ら襲うような攻撃性はありません。
そして、心の中でこう唱えてまずは落着いて下さい。
あの蜂は、心の穏やかな大工さんだと。