もし、自分の家にハチの巣が作られてしまった場合、関係してくるのは自分や、ご家族だけではありません。
お隣さんや、来客、通行人が自分の家の土地や、建物に作られたハチの巣から出たハチで被害が起きてしまった場合、責任はその家、土地の所有者にあるのです。
クマバチは朽木などに直接穴を開けてそれを代々掘り進める習性がありますが、家の軒下、梁、玄関もよく狙われる場所と言えます。
クマバチの巣は穴から雨が入らない場所を選ぶので、特に玄関の軒下が狙われます。
クマバチはスズメバチのように滅多に人を襲うハチではありませんが、巣作り時や、繁殖期は危険はゼロではありません。
軒下に穴をあけられ木材の強度が落ちてしまうという事も非常に問題ではありますが、玄関で来客時に自分や家族以外の人が襲われてしまう事の方が気を使う事かもしれません。
訴訟問題に発展したケースもあるようですし・・・。
そういった意味でも、クマバチにも対策を講じていたほうがよいと思われます。
その対策方法をご紹介いたします。
クマバチは軒下がお好き?
クマバチは同じ木材に複数のハチが巣を作る珍しいハチです。
雨風をしのぐ事の出来る玄関の梁や軒下は絶好の場所であり、複数のクマバチに狙われてしまう場所でもあります。
ハチの駆除に関しては、やはり殺虫剤が良いでしょう。
しかし、ハチはその後の対策を講じないと同じ場所にまた舞い戻り、巣を作りはじめます。
それはハチの習性でもありますが、その場所が快適だからに他ありません。
そのため、その場所をハチが快適ではなくなるようにすれば、対策になります。
まずは、庭にフジの花、アカシア等のマメ科の植物を避けましょう。
マメ科の植物はクマバチの大好物だからです。
後は、玄関には匂いで寄付けないように吊るすタイプの虫除けも効果的です。
これは殺虫剤を散布するのと同じ効果が得られますので、小さいお子様がいてあまり直接吹きかけたくない場所にはオススメです。
ハチ全般に言えますが、ハッカや、メンソール系のスプレーも効果がありますので、作られたくない場所や、一度駆除した巣の周辺に定期的な散布も効果を発揮します。
もう一つは木酢液も効果を発揮します。
木酢液の煙りくさい匂いが、火を本能的に恐れるハチは大嫌いなようです。
まとめ
クマバチを英語で言うと「carpenter bee」(カーペンター ビー)といいます。
直訳すると、「大工さんバチ」です。
凄い力を持つ顎で木を掘り進めてしまい、気が付いた時には、修復不可能になってしまいます。
軒などの強度が必要な場所に巣を作られないように、しっかりと対策しましょう。
本来、駆除しなくても良いほどの温厚なハチだから大丈夫だと過信せず、自分の為だけではなく、そこを通る家族や、来客や、ご近所の人の為に、殺虫剤や、ハチの嫌いな匂いを定期的に散布し続けましょう。