クマバチを英語で言うと「carpenter bee」(カーペンター ビー)といいます。

直訳すると、「大工さんバチ」です。

この意味は、ただクマバチの巣が木に穴を開けて作るというだけで付いた名前ではありません。

その内部の構造は目を見張るほど器用に作られているからです。

巣を作るのはメスのクマバチです。

しかもたった一匹で掘り進められます。

その巣の中で卵は夏に羽化します。

産まれるクマバチの子供は約8匹程です。

その後、子供達はしばらくこの巣の中で生活します。

この時の子供は亜成虫とも言われるまだ成長過程の状態にあります。

そして、冬を親と共に同じ巣の中で越す事になります。

この成虫の姿での親との同居は、通常の単独行動のハチにはない行動で、亜社会性と言います。

よっぽどこの巣の居心地がいいからかもしれません。

そしてこの巣は一代限りのものではなく、何代も受け継がれていくものなのです。

外から見ると、1.5cm程の穴がぽつんと1個開いて見えるだけなのですが、いったい中の構造はどのようになっているのでしょうか。

とても気になりますね。

さっそくご説明いたします。

クマバチ 巣 構造

クマバチの巣の構造

太い枯れ枝や、玄関の垂れ木、木材に開けられた穴が一本の木に何個も開けられている事もありますが、それは同じクマバチのものではなく、それぞれ違うクマバチのものです。

それは、クマバチは巣の周辺での他のハチに対する排斥行動をしない珍しい種類だからです。

ハチの巣に適した環境の木を他のメスのハチと共有する事が出来ます。

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メスのクマバチは春に接合して、巣作りを始めます。

内部は奥に細長い構造になっています。

噛む力の強い顎を使って掘っていき、奥から順に掘り進めた木屑を利用しながら、間仕切りを作っていきます。

丁度一つの卵に対して一部屋の個室を与えのです。

そして、マメ科の花が好みのようで、フジやアカシヤの花粉と蜜を丸めた団子を各部屋に一ついれて、孵化後の餌とします。

その構造はまるで綺麗に並ぶ枝豆のように整然と陳列されていて、大工の腕の良さが見て取れます。

削った木屑で作られた各部屋の壁は得に絶妙で、個別に暮らせる部屋があるからこそ、成虫になっても快適にいられるのでしょう。

まとめ

人間の世界でも、子供が大きくなってきて直面するのが部屋問題です。

2人の子供が大きく成るにつれて一緒の部屋は嫌だと、自分の部屋が欲しい、と主張を始めます。

そういう点でクマバチは生まれた時から個室で、食べ物が隣にある空間で大きくなる事ができるとは、なんと幸せな環境でしょうか。

母親と成虫になった子供が同じ巣で越冬する珍しい種であるクマバチですが、巣作りのうまい「carpenter bee」(カーペンター ビー)だからかもしれません。

きっと居心地がいいのでしょう。

そして、その巣は代々引き継がれて行きます。

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