春は冬眠していた動物や昆虫が活動しはじめる、目覚めの季節です。
この時期になるとスズメバチの話題をよく聞きます。
軒下に巨大な巣をつくることがあり、駆除がニュースになることもあるのです。
他の蜂よりも大きく濃い黄色と黒いボディが特徴のスズメバチですが、そもそもその名前の由来は何でしょうか?
少なくとも雀のような外見ではありません。
どうして日本ではスズメバチと呼ばれるようになったのでしょうか。
そして、外国や学名ではなんと呼ばれているのでしょうか?
スズメバチの名前について詳しく見ていきましょう。
スズメバチの名前の由来は見た目から?
スズメバチの名前の由来には諸説あります。
よくいわれるのは身体の大きさが雀ほどの大きさであるためです。
スズメバチは一般的なハチと比べて身体が大きいのはご存じだと思います。
それが身近な鳥である雀と同じくらいの大きさに見えたため、そう名付けられたという説です。
他にも、スズメバチの巣の模様が雀の羽に似ているから、という説があります。
スズメバチの英語での読み方は?
もちろん、スズメバチの由来は日本特有のものですから、外国ではスズメバチと呼ばれているわけではありません。
スズメバチを英語の辞書で調べると、「hornet(ホーネット)」あるいは「wasp(ワスプ)」と出てきます。
意味としてはhornetの方が狭義で、スズメバチのみを指します。
waspはスズメバチを含む、強力な毒性を持つ針を持つハチを指します。
どちらもスズメバチを意味しますが、種類を特定するならばhornetを用いるのが一般的でしょう。
余談ですが、hornetは戦闘機の名称などで用いられています。
スズメバチは学名でなんていうの?
スズメバチの学名は「Vespinae(ヴェスピナエ)」といいます。
さらに細かいスズメバチを示す場合は、スズメバチ属を意味する「Vespa(ヴェスパ)」をつけます。
たとえばオオスズメバチならVespa mandarinia、キイロスズメバチはVespa similimaといった具合です。
まとめ
どんな生き物にも名前があり、その由来があります。
見た目そのままを名付けることもあれば、生き物の習性をいかした名前を命名することもあります。
名前の由来を考えると、日本と外国ではその着眼点が違うこともありますし、文化の違いを感じる興味深い点です。
スズメバチを意味するhornetが戦闘機の名称に用いられるあたり、しかし危険で攻撃的なハチである、という認識は万国共通のようです・。