スズメバチと言えば、身の危険を感じると毒針で刺して敵を攻撃し、攻撃性が高いイメージです。
攻撃性が高いと言えば、働き蜂と言われています。
スズメバチの働き蜂と女王蜂の針には、構造に違いがあります。
それには、働き蜂と女王蜂の役割の違いが関係していました。
また、働き蜂は攻撃性が高い一方で、果たして女王蜂が刺すことはあるのでしょうか?
今回は、女王蜂の針の構造の違いと女王蜂が刺すことがあるのかについて説明します。
スズメバチと女王蜂の針は違う!
スズメバチの針は、メス蜂にしかないと言われています。
それは、針は産卵管が変化したものだからです。
子どもを産み育てることがないオス蜂には、産卵管はないので、オスは針を持ちません。
その代わり、女王蜂と子どもを作る必要があるので、共寝をするための器官を持っています。
スズメバチの針は、敵を攻撃する際に武器として使用します。
働き蜂の針と女王蜂の針には構造上の違いがあります。
働き蜂の針は、のこぎり状の歯のようなものがついた2つのカバーで覆われています。
刺した際にカバーが互い違いに動くことで、より深く刺すことができます。
一方、女王蜂の針は、のこぎり状の歯のようなものは少ない構造です。
深く刺さず、簡単に抜けて、すぐに逃げられるようになっています。
スズメバチの女王蜂は刺すことがあるの?
スズメバチの女王蜂は、あまり攻撃的な性格ではありません。
切羽詰まった状況に置かれた場合は、刺すことがありますが、針の構造からもわかるように、できるだけ逃げて危険を避けています。
その理由は、女王蜂がこれから子どもを産まないといけないからです。
天敵と戦って自分の体を傷つけたり、亡くなってしまったら大変です。
また、女王蜂の針は産卵管が変化したものなので、攻撃するときに産卵管を傷つけないために逃げるという意味合いもあります。
スズメバチの何が怖いって、やっぱりこの毒針ですよね。 pic.twitter.com/ZiTaYXoolJ
— いのうえ ( ‘ω’) (@fox1911a1) 2015年10月13日
まとめ
女王蜂は、子どもを産むという重要な使命を果たすため、攻撃性は低く、戦闘を避けるようにしています。
スズメバチは、子孫を残すために、働き蜂と女王蜂で針の構造もそれぞれの役割に応じて、違うのですね。
攻撃性が高いイメージがあるスズメバチですが、女王蜂の針は、逆に逃げやすいように工夫されているとは、生命の不思議を感じます。
女王蜂の攻撃性は低いと説明をしましたが、必ずしも攻撃してこないというわけではないので注意しましょう。
いずれにしろ、スズメバチは侮らないのが重要です。