スズメバチが襲って来る様子をイメージすると集団で襲い掛かってくるというイメージがありますよね。
最初からスズメバチは集団で襲って来るのでしょうか?
それとも仲間を後から呼んでいるのでしょうか?
スズメバチの毒は攻撃だけの為の物ではなかった!仲間を呼ぶ為にも使われていた!
スズメバチの攻撃対象は、餌となる昆虫、餌場を荒らす者、巣に近づく者です。
この中で人間がスズメバチに勘違いされてしまうのは、餌場を荒らす者、巣に近づく者と認識されてしまうからです。
巣に近づく者に対してスズメバチはまず、警告を始めます。
顎をカチカチならし相手の周りをしつこく飛び回り、相手に狙いを付けて空中にホバリングしたりします。
これらの警告を無視すると、スズメバチは襲い掛かってきます。
このとき毒針で刺す攻撃、顎で噛む攻撃、毒を散布する攻撃があるのですが、この毒攻撃が仲間を呼ぶ作用も起こします。
スズメバチの毒液には警報フェロモン(興奮部質)が含まれており、仲間を呼び寄せ興奮させ攻撃的にしていきます。
この警報フェロモンは揮発性が高く、分子量の低い化学物質が使われています。
1匹の蜂に刺される、もしくは毒の散布の攻撃を受けると毒液が空中に散布されるため、仲間を呼び寄せて多数の蜂の攻撃を受け、追いかけられます。
追いかけて来る距離はスズメバチの種類によって異なりますが、10m~50mくらいです。
スズメバチの嗅覚はとても鋭く、フェロモンで互いの交信をするほか、敵や餌を臭いで感知します。
整髪料、シャンプーや石鹸の甘い匂い汗の臭いを感じとり巣に近づいた人間を威嚇しに近よって来る場合があります。
スズメバチは人間の汗の臭いに攻撃をしかけることがわかっています。
さらに一度巣に攻撃を受けたことがあるスズメバチは威嚇行動なしでいきなり集団で襲い掛かって来ることがあるので注意しましょう。
まとめ
スズメバチは仲間を呼び攻撃してくることがわかりました。
しかもその連絡方法は毒液でした。
攻撃を仕掛ける前に威嚇することもわかりましたが、いきなり襲いかかって来ることもあるので、スズメバチを見かけたら攻撃を受ける間に退散した方がいいですね。