夏から秋にかけて、各地でスズメバチに刺される被害が続出します。
どうして、この時期に、被害が多くなるのでしょうか。
これには、スズメバチの生態が密接に関係しているようです。
今回は、スズメバチの生態と、巣作りの様子について、まとめてみました。
どうして、夏から秋にかけてスズメバチの被害が増えるの?
スズメバチに刺されやすい時期の謎を解くためには、スズメバチの生態を知る必要があります。
夏から秋にかけてスズメバチの被害が増える理由として考えられるのは、スズメバチの個体数が増えるからです。
スズメバチは、春先から巣を作り始め、だんだんと、その数を増やしていきます。
そして、夏や秋になる頃には、巣も大きくなり、個体数が最も多くなるため、私たちが刺されてしまう被害も増えるのです。
次に考えられるのは、スズメバチの繁殖シーズンと重なるためです。
個体数が最も多くなるということは、繁殖もピークに達しているということ。
そのため、スズメバチは、巣を守ろうと、巣に近付く敵に対して、いつも以上に攻撃的になります。
また、縄張り意識の高いスズメバチは、侵入してきた敵を集団で攻撃することもあるため、この時期に巣に近寄るのは、たいへん危険です。
決して、むやみに近付いてはいけません。
スズメバチは、どんな巣を作るの?
スズメバチの巣は、大きなものになると60cmを超えるほど。
その多くは、丸い形をしていて、その表面には独特の縞模様が見られます。
その縞模様が「雀の模様」にそっくりなため、スズメバチという名前がついたともいわれています。
スズメバチは、枯れた木や枝などをかじり取り、唾液で固めて巣を作ります。
昔は、スズメバチが巣を作る場所は、人や動物があまり近寄らない場所でした。
でも近年になり、その生態も変わりつつあるようで、民家の近くに巣を作るケースも増えました。
このことが原因で、スズメバチに刺される被害が増えているのかもしれませんね。
スズメバチが巣を作る期間は?
スズメバチが活動するのは、春から秋にかけてです。
春から巣作りを始めるのですが、最初は、女王蜂が一匹で巣を作ります。
巣作りを始める頃の女王蜂は、攻撃性も弱いため、春先にスズメバチに刺されるのは、稀なケースと言えます。
その後、徐々に幼虫が成虫になり、巣を守る役目の働き蜂が増えていきます。
この個体数の増える時期が、夏から秋にかけてなのです。
働き蜂は巣を守るために凶暴性を増し、近寄るものを敵とみなして攻撃します。
まとめ
スズメバチの巣作りの期間は、スズメバチに刺される被害も増えます。
巣を見つけた時には、早急に対処して、うまく共存していきたいものですね。