毎年1度は見かけるアシナガバチですが、一体いつどこで産卵しているのでしょうか。
今まであまり考えたこともなかったのですが、アシナガバチの産卵時期を知っていれば自分の生活圏内での巣づくりを防ぐことができたりするのでしょうか。
アシナガバチの産卵の時期はいつ?
まず知っておきたいこととして、アシナガバチは女王蜂のみが冬を越します。
がんばって厳しい冬を乗り越えたアシナガバチの女王蜂は、春になると目を覚まし5月くらいになると卵を産み始めます。
その前にまずは花の蜜を吸ったりしてお腹を満たし、起きたばかりのボーっとした頭を起こして元気になったところで巣を作り始めます。
アシナガバチの巣づくりは、鋭くとがったアゴで少しずつ木をかじり唾液と混ぜながら噛み続け丈夫な巣を仕上げていきます。
アシナガバチの女王蜂は頭のいいことに一度に巣全体を作らず、まずは3部屋ほどつくるとそこに卵を産みつけ、最初の働き蜂の誕生を待ちます。
20日ほど経過した6月も半ばほどになるとその蜂たちが次々に働き蜂として誕生し巣を作るので女王蜂は産卵に集中できるようになります。
きちんと段階を踏んでいるあたり、「アシナガバチも賢いじゃないか」と思ってしまいます。
そして大体8月頃まではそのような忙しいアシナガバチの光景が見られるので、もともとは大人しいアシナガバチですがその時期は少し攻撃的になっています。
人間でいえば、生まれたばかりの双子の赤ちゃんをおんぶと抱っこしながら仕事をしてご飯を作って掃除をしてという感じでしょうか。
アシナガバチの味方をするわけではないのですが、攻撃的になってしまうのもなんとなく気持ちがわかるような気がします。
まとめ
アシナガバチの女王蜂が産卵を始めるのは4月から5月の暖かくなった頃です。
女王蜂の苦労というか頑張りを知ってしまうと、巣を駆除したり作るのを阻止したりするのはかわいそうな気もしますが、アシナガバチを遠ざけたいなら4月から5月に作り始めの巣を見つけて対処するのがオススメです。
ですが、その頃以外は女王蜂も働き蜂も攻撃的になっているので、駆除するつもりが無いのであれば巣を見つけてもイタズラしたりしないように注意してください。